ビットコイン(暗号通貨)送金決済手数料が無料か安いの違いと仕組み

ビットコイン及びアルトコインの仮想通貨・暗号通貨は、
どこかに暗号通貨を送金したり売買決済したりする際の手数料が、
極めて安い、もしくは無料になるとされています。

ビットコインが考案されたそもそもの部分で、
世界中で自由に手軽に使える通貨としての概念があります。

送金手数料(決済手数料)が安価であることは、暗号通貨の命題と言える部分でもあります。

暗号通貨送金手数料
暗号通貨での送金及び決済は、インターネット上でのデータ通信なので、
送金時間も手間もかかりにくいというものです。

一般的に銀行等で日本から海外へ送金すると、
送金手数料だけで数千円からかかってきます。

しかも為替相場が常に変動しているので、
両国間で違う通貨で送ると海外送金した際に、
送金側と受け取り側の金額が為替変動によって変化する場合もあります。

ビットコイン及びアルトコインを使用することで、
ブロックチェーンで管理されていることで送金決済における管理母体がなくなり、
国境なく通貨のやり取りができるのがビットコインの特徴です。

ビットコイン・アルトコインの送金手数料の仕組み

「ビットコインの送金手数料は、銀行等の媒体よりもすこぶる安い」とされています。

また、
「ビットコインの送金手数料は無料」という場合もあります。

すこぶる安いと無料では、だいぶ違いを感じます。

これには「ビットコイン送金時に手数料を自分で設定する」ことから生じる部分になります。

ビットコイン送金手数料設定
ビットコインは、送金リクエスト時に送金手数料を自分で設定して上乗せできます。

1ビットコインを送金する場合に、
送金分以上の10ビットコインを送金手数料として支払うことも可能です。

ビットコインを送金する際の流れは、以下になります。

  1. ビットコインオーナーが送金リクエストをする
  2. 送金リクエスト時に送金手数料を0から任意の金額で設定します。

  3. ビットコインネットワークに送金リクエストが届き、各ノードのプールに留保
  4. 莫大な数のリクエストが届いているので、留保されて消化されていきます。

    ブロックチェーンを更新していくビットコインネットワーク・マイニング作業の中で、
    送金リクエストがノード(プログラム)のプールに留保されます。

    ちょっとややこしいかもですが、
    ようは送金リクエストが情報処理される前に一旦止められるわけです。

  5. マイニング作業の中で条件が良いリクエストから処理されて行く
  6. ブロックチェーンの新規ブロックにマイング作業していく際に、
    マイナーは条件のよいリクエストをプールから自由に選択できます。

    よって、ビットコインのマイニング作業の中で、
    送金手数料が高く支払われている条件の良いリクエストから処理されていきます。

  7. マイニングに成功して報酬を得たマイナーが、送金手数料を含めた報酬を得る
  8. マイニングをしているマイナーは、そのブロックのマイニングに成功すると
    規定量のビットコインと送金手数料を総取りすることができます。
    (2017年6月現在は25BTCと送金手数料です。半減期によりBTC量は半減していきます)

  9. あぶれた送金リクエストは、次の情報処理を待つ
  10. マイニングが完了されてブロックが作成された場合に、
    送金手数料が少ないこと等が理由で処理を後回しにされてあぶれたリクエストは、
    次以降のブロックチェーン作成での情報処理を待つことになります。

この流れが繰り返されていくことで、
ビットコインの送金リクエスト作業(取引履歴更新)が消化されていきます。

送金手数料をできるだけ上乗せた方が、
送金リクエストが迅速に処理されやすい状況となっています。

逆に、
送金手数料を0円でリクエストすると、
処理完了まで時間がかかる状況でもあります。

ビットコイン以外のアルトコインの送金の仕組み

多くのアルトコインはビットコインの仕組みを採用しています。

送金手続きの流れはビットコインの仕組みと同様になっていますが、
アルトコインそれぞれの特色があったりもします。

それぞれの特徴を認識していきます。

送金手数料が少ないリクエストはどうなる?

送金手数料を上乗せた方がビットコイン送金が処理されやすい現状があります。
手数料が高い方が送金完了までの時間も早い傾向にあります。

ですが、
送金手数料0でも送金自体はできる仕組みになっています。

以下のルールがブロックチェーンのブロック作成上で決められています。

新規ページ作成上で、決められた分の特別スペースを確保しておき、
『手数料が極めて小さくても承認されずに一定時間以上が経過しているなど、陳腐化しそうな送金リクエスト』で必ず埋めること

上記のルールが適用されていることによって、
手数料が少ない、もしくは0のリクエストでも一定量は処理されていきます。

仮想通貨トランザクション

一定期間が経過しているトランザクション(取引)リクエストは、
時間がかかっても原理的には漏れなく送金リクエストは処理される仕組みとなっています。

仮想通貨の送金状況

2017年6月28日現在の仮想通貨送金状況としては、
多数存在する仮想通貨取引所を経由して売買(トレード)したり、
何らかのインターネット上の媒体を経由して送金する場合も多いです。

ビットコイン・アルトコイン自体の送金トランザクション処理上での部分よりも、
何らかの媒体を介して送金する場合等に遅延や着金トラブルが多い傾向です。

HYIP(ハイプ)や仮想通貨取引所等の媒体が複数稼働している部分と、
新しいアルトコインがどんどん登場している部分もあり、
一部の送金トラブルが仮想通貨全体の印象に影響している部分はあると思います。

仮想通貨の送金状況の今後は?

ビットコインの場合は、今後マイニング報酬が半減期によって半減していきます。

そこで、
マイニング報酬が下がってトランザクションの情報処理がドンドン遅くなり、
ブロックチェーンの仕組みが破綻するのでは?という見立てもできなくはないです。

ですが、
ビットコイン新規発行終了後もマイナーは、
送金手数料をマイニング報酬として受け取る仕組みは継続されていきます。

ビットコインの新規発行報酬が無くなっても、
送金手数料報酬がマイナーには固く入り続けます。

2017年6月現在に海外に銀行経由で送金する場合の手数料と掛かる時間は、
ビットコインを送金するよりも手数料も時間も莫大に掛かります。

こういった状況から、ビットコイン及びアルトコインを使用する需要はあります。
暗号通貨本来の目的が使われていく流れが予想できます。

コメント